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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 4章 循環器疾患

急性心筋炎

著者: 河上雅子1 栗田絵梨奈1 山田聡2

所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター中央検査部エコーセンター 2東京医科大学八王子医療センター循環器内科

ページ範囲:P.427 - P.429

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 心筋炎は心筋の炎症性疾患の総称であり,感染性と非感染性に分けられる1).感染性の多くはコクサッキー・エコー・アデノウイルスなどのウイルス感染であり,非感染性の原因には薬剤,アレルギー,自己免疫疾患,サルコイドーシス,放射線などがある.非特異的な感冒症状や消化管症状が先行することが多く,その後,心不全症状や動悸,胸痛などが出現する.重症度は,全く無症状のものから,心不全,房室ブロックや心室頻拍,心室細動などの致死的不整脈を伴うもの,心原性ショックを呈するものまで多様である.発症初期に急激に血行動態の破綻をきたすものを劇症型心筋炎(fulminant myocarditis)と呼ぶ.組織学的にはリンパ球性,巨細胞性,肉芽腫性に分けられ,組織診断により治療方針が異なる.

参考文献

1)日本循環器学会,日本胸部外科学会,日本小児循環器学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2008年度合同研究班報告)急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン(2009年改訂版),2009(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_izumi_h.pdf)(最終アクセス:2019年1月31日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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