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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 4章 循環器疾患
感染性心内膜炎
著者: 前田正1
所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院総合診療科
ページ範囲:P.434 - P.435
文献購入ページに移動 感染性心内膜炎(IE)は心臓の弁に細菌が“巣”を作ってしまう感染症である.持続する原因不明の発熱や関節炎,倦怠感などの非特異的で多様な主訴で受診するため,診断に難渋することが多い.診断が遅れ,重篤な合併症(心臓の弁が破壊されることによる心不全や,細菌の塊が流れている血管に詰まることによる脳梗塞などの塞栓症)を起こすこともある.
一般的な採血検査において本疾患に特異的なものはなく,問診や診察所見,検査所見を総合的に判断することが必要である.心臓超音波検査で明らかな疣贅(細菌の巣)を指摘できないこともあるため,血液培養検査が最も重要な検査である.
一般的な採血検査において本疾患に特異的なものはなく,問診や診察所見,検査所見を総合的に判断することが必要である.心臓超音波検査で明らかな疣贅(細菌の巣)を指摘できないこともあるため,血液培養検査が最も重要な検査である.
参考文献
1)Murdoch DR, Corey GR, Hoen B, et al:Clinical presentation, etiology, and outcome of infective endocarditis in the 21st century: the International Collaboration on Endocarditis-Prospective Cohort Study. Arch Intern Med 169:463,2009
2)Li JS, Sexton DJ, Mick N, et al:Proposed modifications to the Duke criteria for the diagnosis of infective endocarditis. Clin Infect Dis 30:633-638,2000
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