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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 4章 循環器疾患
QT延長症候群
著者: 清水渉1
所属機関: 1日本医科大学大学院医学研究科循環器内科学分野
ページ範囲:P.447 - P.449
文献購入ページに移動 先天性QT延長症候群(LQTS)は,QT時間の延長とTdP(torsade de pointes)と呼ばれる多形性心室頻拍(VT)を認め,失神などの重篤な症状や心室細動(VF)に移行した場合には,突然死の原因となる疾患である.QT延長は,修正QT(QTc=QT/RR)時間が440ms以上と定義され,遺伝子変異を認めるが安静時のQT時間が正常範囲で失神などの症状がなく,臨床的に先天性LQTSと診断されない非浸透患者が存在する.
参考文献
1)清水渉:循環器系の疾患 循環器疾患と遺伝子異常 遺伝性不整脈.内科学(第11版)(矢﨑義雄総編集),朝倉書店,pp423-427,2017
2)清水渉:循環器系の疾患 不整脈 突然死.内科学(第11版)(矢﨑義雄総編集),朝倉書店,pp508-510,2017
3)Shimizu W, Noda T, Takaki H, et al:Diagnostic value of epinephrine test for genotyping LQT1, LQT2, and LQT3 forms of congenital long QT syndrome. Heart Rhythm 1:276-283,2004
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