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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 4章 循環器疾患
肺高血圧症
著者: 田邉信宏1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
ページ範囲:P.454 - P.455
文献購入ページに移動 肺高血圧症(PH)は,さまざまな原因により肺動脈圧の上昇を認める病態の総称であり,安静時平均肺動脈圧が25mmHg以上と定義される(最近21mmHg以上と定義されたが,本稿では従来の定義を用いる).労作時呼吸困難を主訴とするが,胸部X線・心電図・血液検査ともに正常な場合もあり,見落とされることが多い疾患である.確定診断は右心カテーテルによるが,本症を疑い心エコーを行うことが診断の手掛かりとなる.
参考文献
1)日本循環器学会,日本肺高血圧・肺循環学会,日本呼吸器学会,他:2016-2017年度活動 肺高血圧症治療ガイドライン(2017年改訂版)(班長:福田恵一),2018(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_fukuda_h.pdf)(2019年2月10日閲覧)
●Rich JD, Rich S:Clinical diagnosis of pulmonary hypertension. Circulation 130:1820-1830,2014
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