文献詳細
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
5章 呼吸器疾患
文献概要
呼吸不全とは,“呼吸機能障害により低酸素血症(PaO2≦60mmHg)をきたし,また時に高二酸化炭素血症(PaCO2>45mmHg)を伴う状態で,生体が正常な機能を営み得ない状態”と定義される.呼吸不全は病態によりⅠ型呼吸不全(低酸素性呼吸不全:PaO2≦60mmHg,PaCO2≦45mmHg)・Ⅱ型呼吸不全(換気不全:PaO2≦60mmHg,PaCO2>45mmHg)に分類される.
参考文献
1)金沢実:呼吸不全の診断と病態 肺機能からみた病態生理.日内会誌 88:11-17,1999
●日本呼吸器学会肺生理専門委員会「呼吸機能検査ガイドラインⅡ」作成委員会(編):呼吸機能検査ガイドラインⅡ—血液ガス,パルスオキシメータ,メディカルレビュー社,2006
●日本呼吸ケア・リハビリテーション学会酸素療法マニュアル作成委員会,日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):酸素療法マニュアル,メディカルレビュー社,2017
●一和多俊男:呼吸不全の病態生理.日呼吸ケアリハ会誌 26:158-162,2016
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