文献詳細
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
5章 呼吸器疾患
文献概要
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することにより生ずる肺疾患であり,呼吸機能検査で気流閉塞を示す.臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰を示すが,これらの症状に乏しいこともある.わが国におけるCOPD有病率は8.6%で,40歳以上の約530万人がCOPDに罹患していると考えられている.わが国における全死亡におけるCOPDの順位は男性で第8位と高い.人口の高齢化が進むわが国において重要な疾患である.
参考文献
1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):臨床呼吸機能検査 第8版,メディカルレビュー社,2016
2)日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018 第5版,メディカルレビュー社,2018
●日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):呼吸機能検査ガイドライン—スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力,メディカルレビュー社,2004
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