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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 6章 腎疾患
急性腎障害
著者: 佐藤陽隆1 岡本岳史1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
ページ範囲:P.479 - P.481
文献購入ページに移動AKIはかつて“一時的”で,“可逆的”な腎機能障害と考えられていたが,AKIの長期的な予後は想定されていたものよりも悪く,AKIから慢性腎臓病(CKD)に進行して末期腎不全に至る確率が高いことが示されるようになったため,AKIの早期発見・早期治療介入の重要性が増した.診断には2012年のKDIGO(Kidney Disease Improving Global Outcome)によるClinical practice for Acute Kidney Injuryで発表された診断基準を用いて,血清クレアチニン(Cr)もしくは尿量により,診断および重症度の判定を行う(表1)1).その後,障害部位を想定した分類で腎前性・腎性・腎後性に分類し,詳細な病歴聴取と身体診察,各検査から総合的にその原因を判断し治療する.
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