文献詳細
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
6章 腎疾患
文献概要
尿路感染症は感染部位により区別される.膀胱炎は下部尿路感染症,腎盂腎炎は上部尿路感染症である.発症は細菌が上行性に侵入することが原因である.ごくまれであるが感染性心内膜炎などでは血行性に細菌が感染する.起炎菌の多くは大腸菌(Escherichia coli)である.尿路感染症は他の部位の感染症を除外しながら診療することが求められる総合内科的疾患である.特に急性腎盂腎炎は敗血性ショック(septic shock)や死亡にもつながり,早急な治療介入が必要なことも多い疾患である.
参考文献
●青木眞:レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版,医学書院,pp547-574,2015
●細川直登:感度と特異度からひもとく感染症診療のDecision Making,文光堂,pp33-37,85-92,134-136,2012
●岡秀昭:こういうときはこうする! 感染症クリスタルエビデンス 治療編,金芳堂,pp269-270,2018
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