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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 6章 腎疾患
急性糸球体腎炎(症候群)
著者: 竹田徹朗1
所属機関: 1獨協医科大学埼玉医療センター腎臓内科
ページ範囲:P.484 - P.485
文献購入ページに移動 急性に血尿・蛋白尿が出現し,しばしば高血圧,浮腫,腎機能低下を伴う症候群である.代表的なものは,溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)であるが,種々の感染後(パルボウイルスB19など)の急性糸球体腎炎のこともある.PSAGNは一般にA群β溶血性連鎖球菌に感染(咽頭炎や皮膚炎)後に発症する一過性の免疫複合体による腎炎である.3歳から若年に多い疾患であるが,最近は成人例,高齢者例も経験する.時に高血圧性脳症,急性心不全,急性腎不全〔血清クレアチニン(Cr)>2mg/dLまたは0.5mg/dL/日以上の速度で上昇〕を呈することがあり,血液透析も考慮して腎臓専門施設での診療が必要である.
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