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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 7章 血液・造血器疾患

成人T細胞白血病・リンパ腫

著者: 藤岡真知子1 今泉芳孝1

所属機関: 1長崎大学病院血液内科

ページ範囲:P.500 - P.501

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 成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)は,ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1)が感染した成熟T細胞の腫瘍である.臨床診断は①末梢性(成熟)T細胞腫瘍の診断と,②患者がHTLV-1キャリアであることの証明による.多くの患者では,末梢血の異常リンパ球(ATL細胞)の出現・増加が診断の契機や根拠となる.末梢血の異常リンパ球が成熟T細胞であることはフローサイトメトリーで確認できる.患者がHTLV-1キャリアであることの確認は抗HTLV-1抗体検査で行う.末梢血に異常リンパ球の出現・増加を認めないATL患者もいるが,本稿では主に末梢血に異常リンパ球を認める場合について述べる.

参考文献

1)魚住公治:ATL細胞の形態学.HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)と疾患(渡邉俊樹,上平憲,山口一成編),文光堂,pp30-41,2007
2)加藤丈晴,今泉芳孝,宮崎泰司:疾患と検査値の推移 成人T細胞白血病・リンパ腫.検と技 43:606-613,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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