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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 7章 血液・造血器疾患

多発性骨髄腫

著者: 小磯博美1 半田寛2

所属機関: 1群馬大学医学部附属病院感染制御部 2群馬大学医学部附属病院血液内科

ページ範囲:P.504 - P.505

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 多発性骨髄腫は,造血器悪性腫瘍の1つである.腫瘍化した形質細胞(骨髄腫細胞)により異常な免疫グロブリン(M蛋白)が産生される.骨病変,高カルシウム血症,腎障害,貧血,易感染性などさまざまな症状を引き起こす.診断には,骨髄にクローナルな形質細胞の増加または髄外に形質細胞腫を認めることが必要である.高カルシウム血症,腎不全,脊椎骨の圧迫骨折,髄外腫瘤による脊髄圧迫を認めるときは早急な治療が必要である.

参考文献

●Rajkumar SV, Dimopoulos MA, Palumbo A, et al:International Myeloma Working Group updated criteria for the diagnosis of multiple myeloma. Lancet Oncol 15:e538-e548,2014
●日本骨髄腫学会(編):臨床所見と初診時検査.多発性骨髄腫の診療指針 第4版,文光堂,pp8-24,2016
●日本骨髄腫学会(編):診断基準と病期分類.多発性骨髄腫の診療指針 第4版,文光堂,pp26-34,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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