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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 8章 内分泌・代謝疾患

甲状腺機能亢進症

著者: 赤水尚史1

所属機関: 1和歌山県立医科大学内科学第一講座

ページ範囲:P.512 - P.513

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 血中甲状腺ホルモン〔遊離サイロキシン(FT4),遊離トリヨードサイロニン(FT3)〕が増加している状態は“甲状腺中毒症”と呼ばれ,このうち甲状腺機能亢進,すなわち甲状腺での甲状腺ホルモン合成・分泌が増加したために血中甲状腺ホルモンが増加している状態を“甲状腺機能亢進症”と呼んでいる.それ以外の甲状腺中毒症としては,甲状腺組織破壊や甲状腺ホルモン過剰摂取などによって血中甲状腺ホルモンが上昇する場合があり,甲状腺機能亢進症と区別される.さらに,甲状腺機能亢進症は,甲状腺に原因がある原発性と,甲状腺外に原因がある続発性に大別される(表1).これらの病態を引き起こす疾患を以下に述べるような検査によって鑑別する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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