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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 8章 内分泌・代謝疾患

甲状腺機能低下症

著者: 佐野あずさ1 大野洋介1 田中祐司1

所属機関: 1防衛医科大学校総合臨床部

ページ範囲:P.514 - P.515

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 甲状腺ホルモンの欠乏に起因する甲状腺機能低下症は,日常診療において最も頻度の高い内分泌疾患の1つである.しかし,①症候(全身倦怠感・元気がない・浮腫・便秘など)が非特異的である,②自発性の低下から愁訴が少ない,③甲状腺腫を伴わない場合も多い,などの特徴から見過ごされていることがしばしばある1).検査結果から重度の甲状腺ホルモン欠乏が確認された際には,粘液水腫性昏睡などの緊急性の高い病態である可能性もあるので,躊躇せず速やかに医師へ報告することが重要である.

参考文献

1)大野洋介,田中祐司:甲状腺機能低下症.medicina 50:1764-1767,2013
2)日本乳腺甲状腺超音波医学会甲状腺用語診断基準委員会(編):慢性甲状腺炎(橋本病).甲状腺超音波診断ガイドブック 改訂第3版,南江堂,pp58-66,2016
3)大野洋介,宮城あずさ,田中祐司:粘液水腫性昏睡.ホルモンと臨 61:737-744,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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