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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 8章 内分泌・代謝疾患

亜急性甲状腺炎

著者: 西川光重1

所属機関: 1神甲会隈病院

ページ範囲:P.520 - P.522

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 亜急性甲状腺炎は,有痛性甲状腺腫と炎症所見,および破壊性甲状腺中毒症を特徴とする炎症性疾患である.上気道感染症の先行をしばしば認め,その後,頸部から耳部にかけての痛みや,発熱,全身倦怠感などの全身症状を伴う.血中遊離サイロキシン(FT4)高値・甲状腺刺激ホルモン(TSH)低値となり,C反応性蛋白質(CRP)高値,赤血球沈降速度(赤沈)亢進などの炎症反応を伴う.甲状腺超音波検査では疼痛部に一致した低エコー領域を認める.急性期には放射性ヨウ素(または99mTc)甲状腺摂取率が低下する.

参考文献

●石原隆:亜急性甲状腺炎・橋本病急性増悪・急性化膿性甲状腺炎.甲状腺疾患診療マニュアル 改訂第2版(田上哲也,西川光重,伊藤公一,他編),診断と治療社,pp77-79,2014
●日本内分泌学会(編):亜急性甲状腺炎.内分泌代謝科専門医研修ガイドブック,診断と治療社,pp288-289,2018
●村上司:亜急性甲状腺炎.日本臨牀 別冊 内分泌症候群(第3版)Ⅰ,日本臨牀社,pp439-442,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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