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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 10章 膠原病・免疫疾患

全身性エリテマトーデス

著者: 右田清志1 天目純平1 藤田雄也1 松岡直樹1

所属機関: 1福島県立医科大学リウマチ膠原病内科学講座

ページ範囲:P.529 - P.531

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 全身性エリテマトーデス(SLE)は,原因不明の全身性自己免疫疾患である.SLEでは,抗核抗体(ANA)をはじめとする自己抗体が出現し,抗DNA抗体からなる免疫複合体の沈着(Ⅲ型アレルギー)による臓器障害を呈する自己免疫疾患で,男女比は1:9と圧倒的に女性が多く,発症のピークは20〜30歳代である.皮膚,腎臓,関節をはじめ,神経系,心臓,肺など全身の臓器に病変を認め,多彩な臨床症状を呈する.ステロイドや免疫抑制剤で治療されるが,寛解と再燃を繰り返し,難治性臓器合併症を認めることもある.

参考文献

1)The American College of Rheumatology nomenclature and case definitions for neuropsychiatric lupus syndromes. Arthritis Rheum 42:599-608,1999
2)Petri M, Orbai AM, Alarcón GS, et al:Derivation and validation of the Systemic Lupus International Collaborating Clinics classification criteria for systemic lupus erythematosus. Arthritis Rheum 64:2677-2686,2012
3)Hochberg MC:Updating the American College of Rheumatology revised criteria for the classification of systemic lupus erythematosus. Arthritis Rheum 40:1725,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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