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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ 10章 膠原病・免疫疾患
関節リウマチ・リウマチ性多発筋痛症・高齢発症関節リウマチ
著者: 黒田毅1
所属機関: 1新潟大学保健管理センター
ページ範囲:P.534 - P.535
文献購入ページに移動 高齢人口の増加により関節リウマチ(RA)患者は高齢化し,高齢発症関節リウマチ(EORA)も増加している.EORAは症状がリウマチ性多発筋痛症(PMR)と類似するため鑑別を要する.通常RAは手指,手関節から発症することが多いが,EORAは大関節からの発症も多い.PMRの初発症状は肩,股関節周囲の筋痛が多く,症状のみではEORAと鑑別が困難な場合もある.RAとEORAではリウマトイド因子(RF),抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体は70%程度で陽性であるが,PMRでは両者とも陰性である.
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