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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
10章 膠原病・免疫疾患
文献概要
免疫不全症には遺伝的背景を背景に発症する“原発性免疫不全症(PID)”と,薬剤使用やヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染,糖尿病に伴い発症する続発性免疫不全症が存在する.そのうち,本稿ではPIDを想定して概説を行う.PIDは非常にまれな疾患であり,その多様性と複雑な病態から,日常診療ではしばしば見逃されがちになる.重症感染症の発症が診断の契機となることが多いが,感染症とは関連のない症状が診断の契機となることもある.
参考文献
1)有賀正:免疫不全症の検査.小児臨床検査ガイド 増補版(五十嵐隆,水口雅編),文光堂,pp494-499,2006
2)横山宏和:免疫グロブリン(IgG,IgGサブクラス,IgA,IgM).小児臨床検査ガイド 増補版(五十嵐隆,水口雅編),文光堂,pp446-453,2006
3)高島健浩,今井耕輔,森尾友宏:ヒト免疫担当細胞サブセット解析の標準化.小児内科 46:1539-1544,2014
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