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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻6号

2019年06月発行

文献概要

今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

薬剤耐性菌アウトブレイクにおける行政の役割

著者: 緒方剛12

所属機関: 1茨城県土浦保健所 2茨城県竜ヶ崎保健所

ページ範囲:P.757 - P.762

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Point

●保健所は感染症法に基づき,薬剤耐性菌などのサーベイランスを行っている.

●薬剤耐性菌アウトブレイクが発生して,かつ厚生労働省通知で定める要件に該当する場合などには,医療機関は保健所に報告,相談する.

●保健所は地域の専門家とも連携しながら,医療機関の対応や専門家の支援について,一定期間,定期的に確認し,必要に応じて指導や助言を行う.

●地方衛生研究所は,遺伝子検査において中心的役割を担う.

●平時における行政との連携,地域連携ネットワークの構築および中小病院を含めた医療機関の参加が重要であり,臨床検査技師の役割が期待される.

参考文献

1)国立感染症研究所:発生動向調査年別報告数一覧(全数把握).五類感染症 (全数)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/survei/208t-idwr/7312)(最終アクセス:2019年1月25日)
2)国立感染症:感染症発生動向調査年別報告数一覧(定点把握).五類感染症 (定点)」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/ydata/6565-report-jb2015.html)(最終アクセス:2019年1月25日)
3)厚生労働省:医療機関における院内感染対策について 厚生労働省医政局地域医療計画課長通知 医政地発1219第1号,2014年12月19日(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc0640&dataType=1&pageNo=1)(最終アクセス:2019年1月15日)
4)緒方剛,小林寛伊,大久保憲,他:院内感染管理についての保健所の中小医療機関などへの支援・連携指針2014.平成26年度厚生労働科学研究事業「感染制御システムのさらなる向上を目指す研究/特に中小医療施設を対象として」(小林寬伊編),幸書房,2015
5)厚生労働省:平成30年度の医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査の実施について 厚生労働省医政局長 医政発0730第82号,2018年7月30日(http://www.hospital.or.jp/pdf/15_20180730_02.pdf)(最終アクセス:2019年1月15日)
6)国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議:薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020,2016年4月5日(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000120769.pdf)(最終アクセス:2019年1月15日)
7)院内感染対策中央会議:薬剤耐性菌対策に関する提言,2015年4月1日(http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=123)(最終アクセス:2019年1月15日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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