文献詳細
文献概要
今月の特集2 COPDを知る
COPDと呼吸機能検査
著者: 田村東子1
所属機関: 1国家公務員共済組合連合会虎の門病院臨床生理検査部
ページ範囲:P.850 - P.855
文献購入ページに移動Point
●呼吸機能検査において気管支拡張薬吸入後の1秒率が70%未満であれば,慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断される.
●COPDの病期の分類には,予測1秒量に対する比率(対標準1秒量:%FEV1)を用いる.
●COPD患者では,肺の縮まろうとする力が弱まるため気道が狭くなり,呼気に時間がかかる.
●努力呼気で強い気道閉塞が起こると,その気管支部位よりも末梢の肺胞が閉じ込められる動的気道圧迫(dynamic compression)が起こる.
●呼吸機能検査において気管支拡張薬吸入後の1秒率が70%未満であれば,慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断される.
●COPDの病期の分類には,予測1秒量に対する比率(対標準1秒量:%FEV1)を用いる.
●COPD患者では,肺の縮まろうとする力が弱まるため気道が狭くなり,呼気に時間がかかる.
●努力呼気で強い気道閉塞が起こると,その気管支部位よりも末梢の肺胞が閉じ込められる動的気道圧迫(dynamic compression)が起こる.
参考文献
1)日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会(編):COPD診断と治療のためのガイドライン2018,メディカルレビュー社,2018
2)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):臨床呼吸機能検査 第8版,メディカルレビュー社,2016
3)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):呼吸機能検査ガイドライン—スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力,メディカルレビュー社,2004
4)日本臨床衛生検査技師会(監):呼吸機能検査のエマージェンシー対応.呼吸機能検査技術教本,じほう,pp183-192,2016
5)田口善夫(監),羽白高(編),柴田正慶(著):肺拡散能力検査について.ココが知りたい!! スパイロメトリーの基本と秘訣,克誠堂出版,pp141-168,2010
6)一ノ瀬正和(編):肺気量.呼吸機能検査テキスト 原理,測定法の実際から臨床例まで,呼吸研究,pp12-16,2014
掲載誌情報