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文献詳細

雑誌文献

臨床検査63巻7号

2019年07月発行

文献概要

今月の特集2 COPDを知る

COPDの画像所見

著者: 本多紘二郎1 滝澤始1

所属機関: 1杏林大学医学部呼吸器内科

ページ範囲:P.856 - P.860

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Point

●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病型には,肺気腫病変が優位である気腫型と,末梢気道病変が優位である非気腫型とがある.

●胸部X線検査は,画像診断の基本であるが,早期病変の検出は困難な面がある.

●胸部CTでは,気腫病変は肺野低吸収域,気道病変は内腔の狭小化や壁肥厚として認められる.

●胸部CTは気腫病変と気道病変の両者を同時に評価でき,COPDの病型分類に有用である.

参考文献

1)日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018[第5版],メディカルレビュー社,2018
2)長尾大志:レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室—ベストティーチャーに教わる全27章(第2版),日本医事新報社,pp164-170,2015
3)平井豊博:COPDの気腫型・非気腫型の画像所見は?.呼吸器ジャーナル 65:130-137,2017
4)小林弘明:誰も教えてくれなかった胸部画像の見かた・考えかた,医学書院,pp231-233,2017
5)臼井裕:気腫合併肺線維症の画像と呼吸機能の特徴.日胸臨 74:865-871,2015
6)林田美江:LAMの歴史・疫学・診断基準.日胸臨 70:992-1000,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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