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今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
扉
著者: 佐藤尚武1
所属機関: 1順天堂東京江東高齢者医療センター臨床検査科
ページ範囲:P.1261 - P.1261
文献購入ページに移動 臨床検査の結果を利用するためには,臨床検査値を判定するための基準(物差し・目安)が必要です.この基準に当たるものが“基準範囲”や“臨床判断値”です.基準範囲はかつて“正常値”,“正常範囲”と呼ばれていましたが,現在では基準範囲という用語が定着しています(詳細は「基準範囲と臨床判断値,そして基準値」の項を参照).日本人間ドック学会は2014年に,人間ドックの受診者約150万人のデータを用いた基準範囲を提示しました.その際,基準範囲と臨床判断値に対する理解の不足から大きな混乱が生じました.
臨床検査値を評価するためには,その判断の基準となる基準範囲や臨床判断値について正しく理解する必要があります.臨床検査従事者にとってこれらのことは必須の知識であり,場合によっては臨床検査のユーザーに正しく説明する必要があります.本特集を通じて,1人でも多くの臨床検査従事者が,これらの必須事項について正しく理解することを望むものです.
臨床検査値を評価するためには,その判断の基準となる基準範囲や臨床判断値について正しく理解する必要があります.臨床検査従事者にとってこれらのことは必須の知識であり,場合によっては臨床検査のユーザーに正しく説明する必要があります.本特集を通じて,1人でも多くの臨床検査従事者が,これらの必須事項について正しく理解することを望むものです.
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