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今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える
パニック値の報告にかかわるアクシデント事例からみる再発防止策
著者: 石川雅彦1
所属機関: 1公益社団法人地域医療振興協会 地域医療安全推進センター
ページ範囲:P.1318 - P.1323
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●パニック値を可及的速やかに報告することの目的は,“臨床検査技師が報告をする”ことが始まりとなり,最終的に患者に適切な医療がタイムリーに提供されることにある.
●パニック値の報告にかかわる事例を検討する際は,事例発生状況を明らかにするために,事例発生プロセスの“見える化”を推奨したい.
●パニック値の報告にかかわるマニュアルの運用においては,内容の定期的チェックおよび遵守状況などの現状評価が欠かせない.
●臨床検査技師には,「パニック値を示している患者は現在,どのような状況で,今後,どのように展開する可能性があるか」という,病態進展のプロセスを意識した報告が期待されている.
●パニック値を可及的速やかに報告することの目的は,“臨床検査技師が報告をする”ことが始まりとなり,最終的に患者に適切な医療がタイムリーに提供されることにある.
●パニック値の報告にかかわる事例を検討する際は,事例発生状況を明らかにするために,事例発生プロセスの“見える化”を推奨したい.
●パニック値の報告にかかわるマニュアルの運用においては,内容の定期的チェックおよび遵守状況などの現状評価が欠かせない.
●臨床検査技師には,「パニック値を示している患者は現在,どのような状況で,今後,どのように展開する可能性があるか」という,病態進展のプロセスを意識した報告が期待されている.
参考文献
1)日本医療機能評価機構:医療事故情報収集等事業 事例検索(http://www.med-safe.jp/mpsearch/SearchReport.action)(最終アクセス:2020年3月17日)
2)石川雅彦:臨床で実施するRCA.RCA根本原因分析法実践マニュアル 第2版,医学書院,pp32-55,2012
3)石川雅彦:臨床検査に関わる医療安全管理—臨床検査に関わるプロセスの特徴と情報確認のシステム化.看管理 23:355-359,2013
掲載誌情報