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文献詳細

雑誌文献

臨床検査64巻11号

2020年11月発行

文献概要

今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

総合診療・救急医が望むパニック値報告

著者: 須﨑真12 安武正弘12

所属機関: 1日本医科大学付属病院救急・総合診療センター 2日本医科大学大学院医学研究科総合医療・健康科学分野

ページ範囲:P.1324 - P.1328

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Point

●総合診療・救急診療で遭遇する患者には,初期評価で軽症に見えても後で重症と判定される症例が比較的多いため,パニック値報告は重要な意味をもつ.

●臨床検査技師によるパニック値報告は,確定診断よりも生命危機にかかわる病態の迅速な把握と救急処置のために重要である.

●パニック値を迅速かつ正確に共有するために,多職種間での情報通信技術(ICT)などの活用も推進すべきである.

参考文献

1)福田篤久:救急医療 臨床検査はいかに貢献すべきか 救急医療現場における臨床検査技師の新しい役割・貢献.臨病理 64:682-688,2016
2)須﨑真,宮内雅人,小原俊彦,他:日本医科大学付属病院ERにおけるパニック値と緊急度トリアージに関する検討.日臨救急医会誌 22:449-454,2019
3)末廣吉男,森谷裕司,山口京子,他:救急医療における臨床検査技師の専門性.日臨救急医会誌 13:375-379,2010
4)黒田啓子,沓澤智子,高良文子,他:日本緊急度判定支援システム(Japan Triage and Acuity Scale;JTAS)による判定の最適化.日臨救急医会誌 23:1-11,2020
5)群馬大学医学部附属病院:実際的なアラート機能の開発を始めとして,トータルシステムとしてのスループットこそ,院内サービス向上のための必須条件と知る.月刊新医療 527:10-12,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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