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増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見 1章 腹部エコー
囊胞内出血
著者: 山本幸治1
所属機関: 1済生会松阪総合病院検査課
ページ範囲:P.330 - P.333
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肝囊胞は,腹部エコーなどの画像診断の普及により健康人でもしばしば発見される肝の良性疾患である.そのほとんどが単純性肝囊胞であり,立方上皮で内腔が覆われ内容に液体(漿液成分)を有するものである.多くは,エコーやCTなどの画像診断で評価され無治療であるが,時には経過観察を要する場合もある.
頻度は低いが,囊胞腺癌や嚢胞内出血などにより内部エコーをもつ囊胞(complicated liver cyst)がみられる場合は注意が必要である.また,自覚症状がある場合や感染,出血,破裂などを合併したときには外科的治療の適応となることもある.
肝囊胞は,腹部エコーなどの画像診断の普及により健康人でもしばしば発見される肝の良性疾患である.そのほとんどが単純性肝囊胞であり,立方上皮で内腔が覆われ内容に液体(漿液成分)を有するものである.多くは,エコーやCTなどの画像診断で評価され無治療であるが,時には経過観察を要する場合もある.
頻度は低いが,囊胞腺癌や嚢胞内出血などにより内部エコーをもつ囊胞(complicated liver cyst)がみられる場合は注意が必要である.また,自覚症状がある場合や感染,出血,破裂などを合併したときには外科的治療の適応となることもある.
参考文献
1)伊藤忠雄,野口明則,齊藤朋人,他:肝囊胞と診断され経過観察されていた肝囊胞腺癌の1例.日消外会誌 42:651-656,2009
●大平基之,大田人可,網塚久人,他:肝囊胞内出血の2例.日消外会誌 91:2264-2268,1994
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