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文献詳細

雑誌文献

臨床検査64巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見 1章 腹部エコー

腹水の診かた(FAST,腹腔内出血,癌性腹水)

著者: 佐藤通洋1 井上征雄1 吉見登美子2 横山一紀2

所属機関: 1済生会横浜市東部病院放射線診断科 2済生会横浜市東部病院臨床検査部

ページ範囲:P.408 - P.414

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 FAST(focused assessment with sonography for trauma)は外傷の初期診療において,腹腔内出血,胸腔内液体貯留および心囊液貯留の検出に焦点を絞った簡易超音波検査法である.短時間に一定の走査を行う手技で,ショック症例では1分以内の施行が望ましい.走査部位は心囊,胸腔,肝周囲,脾周囲,骨盤腔であるが,気胸の診断を加えたextended FAST(eFAST,EFAST,E-FAST)や,下大静脈の観察による循環血液量の評価も行われている.

参考文献

1)佐藤通洋:救急現場と検査法 救急現場におけるFASTの極意.救急・当直の現場で役立つ 腹部超音波診断ファーストステップ(森秀明編著),診断と治療社,pp34-39,2016
2)日本外傷学会外傷初期診療ガイドライン改訂第5版編集委員会(編):外傷初期診療ガイドラインJATEC 改訂第5版,へるす出版,2016
3)American Institute of Ultrasound in Medicine; American College of Emergency Physicians:AIUM practice guideline for the performance of the focused assessment with sonography for trauma (FAST) examination. J Ultrasound Med 33:2047-2056,2014
4)中泉明彦,依田広,児玉裕三,他:腹水の臨床所見と画像診断.病理と臨 28:1161-1166,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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