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増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見 1章 腹部エコー
腹水の診かた(FAST,腹腔内出血,癌性腹水)
著者: 佐藤通洋1 井上征雄1 吉見登美子2 横山一紀2
所属機関: 1済生会横浜市東部病院放射線診断科 2済生会横浜市東部病院臨床検査部
ページ範囲:P.408 - P.414
文献購入ページに移動FAST(focused assessment with sonography for trauma)は外傷の初期診療において,腹腔内出血,胸腔内液体貯留および心囊液貯留の検出に焦点を絞った簡易超音波検査法である.短時間に一定の走査を行う手技で,ショック症例では1分以内の施行が望ましい.走査部位は心囊,胸腔,肝周囲,脾周囲,骨盤腔であるが,気胸の診断を加えたextended FAST(eFAST,EFAST,E-FAST)や,下大静脈の観察による循環血液量の評価も行われている.
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