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文献詳細

雑誌文献

臨床検査64巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見 3章 腎・泌尿器エコー

精巣捻転,精巣上体炎

著者: 河本敦夫1

所属機関: 1東京医科大学病院画像診断部

ページ範囲:P.458 - P.463

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疾患の概要

 陰囊の疼痛,腫張,そして発赤などを伴う急性発症の疾患群を急性陰囊症(acute scrotum)と呼ぶ.その原因から外傷性と非外傷性の2つに大別される.非外傷性の急性陰囊症にはさまざまな疾患があるが(表1),臨床的によく遭遇するのが精巣捻転と精巣上体炎である.

 臨床所見からこの両者を鑑別することは難しく,画像検査が非常に重要となる.特に精巣捻転は治療までの時間が予後を決定し,緊急的外科処置が必要となる.急性陰囊症におけるエコーは,第一に精巣捻転の有無を評価する検査といってよい.

参考文献

1)日本泌尿器科学会(編):急性陰囊症診療ガイドライン 2014年版,金原出版,2014
2)山口孝則,西昇平,大藤哲郎,他:小児急性陰囊症における鑑別診断法の有用性.西日泌 54:995-999,1992
3)新垣義孝:急性陰囊症.泌尿器外科 30:424-434,2017
4)丸上永晃,平井都始子,丸上亜希:急性陰囊症.泌外 28:239-242,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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