icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査64巻5号

2020年05月発行

文献概要

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか

著者: 山田俊幸1

所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.517 - P.517

文献購入ページに移動
 中性脂肪(トリグリセライド:TG)は脂質代謝を論ずる際にはコレステロールと並ぶ主役の1つです.血清TGが高いことは生活習慣病のリスクであることはよく知られていますが,なぜそうなのかについてはコレステロールほど十分理解されているとは言えません.

 本特集では,まずTGの代謝の基礎と臨床をオーバービューし,次にTGが高値となる疾患,TG高値の場合に行う二次的な検査について学んでいただきます.そして,遊離グリセロール消去・未消去の2法が存在する測定法の問題点を紹介いただきます.このような基本的な検査でも統一されていない現状があることを理解ください.高TG血症に対してはさまざまなアプローチがあり,検査値にも影響する可能性がありますので,その作用を理解してください.最後に食品栄養学の見地からTGを論じていただきます.本特集をしっかり読み込めば,TGについてはだいたい大丈夫,となるでしょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?