文献詳細
文献概要
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開
医療ビッグデータの活用—医療情報データベースの品質管理と標準化〜MID-NET®の取り組み〜
著者: 原田紗世子1 山口光峰2 宇山佳明1
所属機関: 1独立行政法人医薬品医療機器総合機構医療情報活用部 2独立行政法人医薬品医療機器総合機構医療情報活用部(現所属:信頼性保証部)
ページ範囲:P.574 - P.582
文献購入ページに移動●医療情報データベース調査で評価可能な結果を得るためには,データベースの信頼性が担保されていること,適切な解析計画を立案し,解析を行うことが重要である.
●わが国では,医療情報データベースが数多く構築されているが,データベース全体の信頼性確保の方策は公表されていない.
●MID-NET®は,独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づき実施する業務の一環として運営・管理されるデータベースであり,電子カルテのデータに加えて,レセプトデータおよび診断群分類(DPC)データを標準化して格納している.
●MID-NET®は,MRDA(MID-NET® Real-time Data-quality Assurance)と呼ばれる信頼性保証体系に基づき,システムのみならず,運用・管理体制も含めた全ての業務およびデータの品質を重要視し,管理・運用している.これにより,薬剤疫学的手法によって,処方実態や副作用の発現を定量的な結果として示すことが可能である.
参考文献
掲載誌情報