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今月の特集 対比して学ぶエコー所見で鑑別に悩む疾患
膵:漿液性腫瘍(SN),粘液性囊胞腫瘍(MCN),分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(BD-IPMN)
著者: 川端聡1
所属機関: 1一般財団法人住友病院診療技術部超音波技術科
ページ範囲:P.24 - P.29
文献購入ページに移動はじめに
膵臓の代表的な囊胞性腫瘍として膵漿液性腫瘍(serous neoplasm:SN),膵粘液性囊胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm:MCN),膵管内乳頭粘液性囊胞腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN)がある.これらは形態的特徴が類似していることから,時として鑑別に苦慮することも少なくない.
本稿では,SN,MCNおよび,IPMNのなかでも特にこれらとの鑑別が難しい分枝型IPMN(branch duct-IPMN:BD-IPMN)について,超音波検査(ultrasonography:US)での鑑別ポイントを中心に述べる.
膵臓の代表的な囊胞性腫瘍として膵漿液性腫瘍(serous neoplasm:SN),膵粘液性囊胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm:MCN),膵管内乳頭粘液性囊胞腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN)がある.これらは形態的特徴が類似していることから,時として鑑別に苦慮することも少なくない.
本稿では,SN,MCNおよび,IPMNのなかでも特にこれらとの鑑別が難しい分枝型IPMN(branch duct-IPMN:BD-IPMN)について,超音波検査(ultrasonography:US)での鑑別ポイントを中心に述べる.
参考文献
1)Crippa S, Salvia R, Warshaw AL, et al:Mucinous cystic neoplasm of the pancreas is not an aggressive entity: lessons from 163 resected patients. Ann Surg 247:571-579,2008
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3)国際膵臓学会ワーキンググループ:IPMN国際診療ガイドライン2017年版 日本語版,医学書院,pp3-11,2017
4)日本膵臓学会(編):組織学的分類の説明.膵癌取扱い規約 第7版,金原出版,pp67-69,2016
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6)急性膵炎診療ガイドライン2015改訂出版委員会(編):用語の定義.急性膵炎診療ガイドライン2015 第4版,金原出版,pp12-14,2015
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