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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻1号

2021年01月発行

文献概要

今月の特集 対比して学ぶエコー所見で鑑別に悩む疾患

大腸:進行大腸癌,潰瘍性大腸炎,Crohn病

著者: 谷口真由美1 畠二郎2 竹之内陽子1

所属機関: 1川崎医科大学附属病院内視鏡・超音波センター 2川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)

ページ範囲:P.48 - P.53

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はじめに

 体外式超音波では消化管病変の大半が“壁肥厚”として検出される.したがって,それらを鑑別するためには,高い空間分解能を生かした層構造の評価や病変の分布,リアルタイム性を駆使した硬さや血流評価など各疾患に特異的な所見をいかに拾い上げるかがポイントとなる.大腸壁は他の消化管と同様に5層に描出される(図4).4mm未満を正常とすることが多いが,内容物による伸展や蠕動により厚みが変化するため目安として扱う1)

参考文献

1)消化管エコー研究会(編):消化管の解剖と消化管壁層構造.消化管エコーの基本走査Ver.2,消化管エコー研究会,pp4-6,2017
2)春間賢(編):各症候における超音波所見 便秘.消化管超音波診断ビジュアルテキスト,医学書院,pp63-68,2004
3)大腸癌研究会(編):規約 所見の記載法 肉眼型分類 基本分類.大腸癌取扱い規約 第9版,金原出版,p9,2018
4)西田睦,和田妙子,間部克裕,他:炎症性腸疾患—潰瘍性大腸炎,クローン病を中心に.月刊Medical Technology別冊 超音波エキスパート14 消化管エコーUPDATE スキルアップをめざして(畠二郎,長谷川雄一編),医歯薬出版,pp56-66,2013
5)畠二郎,今村祐志,眞部紀明,他:その(3) IBDの超音波診断.IBD Res 9:219-224,2015
6)國弘佳代子,眞部紀明,山口敏紀,他:クローン病に特徴的な体外式超音波像に関する検討.消化管の臨床 10:27-33,2005
7)畠二郎,今村祐志,眞部紀明,他:体外式超音波検査.日臨 76(増刊号3):238-242,2018
8)湯浅肇,井出満:消化管エコーの診かた・考えかた 第2版,医学書院,pp126-127,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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