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文献概要
今月の特集 対比して学ぶエコー所見で鑑別に悩む疾患
乳房:乳癌(粘液癌)と線維腺腫
著者: 前田奈緒子1
所属機関: 1よしもとブレストクリニック/Sono+
ページ範囲:P.60 - P.63
文献購入ページに移動はじめに
粘液癌には形状が分葉形や円形で境界明瞭平滑なものがあり,これは良性腫瘍の線維腺腫の特徴的な所見とも合致しているため,診断に迷うこともしばしばある.粘液癌は特殊型のなかでは浸潤性小葉癌に次いで頻度が高いものの,線維腺腫は最も発生頻度の高い良性腫瘍であることから,日常遭遇する機会の多い線維腺腫と診断しがちになる.
本稿では,鑑別のポイントと超音波検査の限界について述べる.
粘液癌には形状が分葉形や円形で境界明瞭平滑なものがあり,これは良性腫瘍の線維腺腫の特徴的な所見とも合致しているため,診断に迷うこともしばしばある.粘液癌は特殊型のなかでは浸潤性小葉癌に次いで頻度が高いものの,線維腺腫は最も発生頻度の高い良性腫瘍であることから,日常遭遇する機会の多い線維腺腫と診断しがちになる.
本稿では,鑑別のポイントと超音波検査の限界について述べる.
参考文献
1)日本乳癌学会(編):臨床・病理 乳癌取扱い規約 第18版,金原出版,2018
2)日本乳癌学会:2017年次全国乳がん患者登録調査報告 組織型(術後),2020
3)日本乳腺甲状腺超音波医学会(編):乳房超音波診断ガイドライン 改訂第4版,南江堂,2020
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