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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻1号

2021年01月発行

文献概要

今月の特集 対比して学ぶエコー所見で鑑別に悩む疾患

リンパ節:転移性リンパ節腫大,反応性リンパ節腫大,悪性リンパ腫

著者: 白川崇子1 古川顕1

所属機関: 1東京都立大学大学院人間健康科学研究科放射線科学域

ページ範囲:P.74 - P.78

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はじめに

 日常診療でよくみるリンパ節疾患は転移性リンパ節腫大,反応性リンパ節腫大,悪性リンパ腫(節内)である.本稿では,これらのリンパ節疾患の超音波所見による鑑別を解説する.超音波でのリンパ節の観察は,特に表在領域(頸部,腋窩,鼠径部など)の場合,探触子を皮膚に強く当てないで行う.カラー・パワードプラ法ではパルス繰り返し周波数(pulse repetition frequency:PRF)を低め,カラーゲインを高めに設定して,遅い血流も描出するようにする.

参考文献

1)白川崇子:リンパ節.体表臓器超音波診断ガイドブック 皮膚・皮下・血管・神経・筋(尾本きよか編),南江堂,pp71-83,2016
2)古川まどか,古川政樹:リンパ節.頭頸部エコーアトラス,診断と治療社,pp106-141,2016
3)Shirakawa T, Miyamoto Y, Yamagishi J, et al:Color/power Doppler sonographic differential diagnosis of superficial lymphadenopathy: metastasis, malignant lymphoma, and benign process. J Ultrasound Med 20:525-532,2001
4)白川崇子,宮本幸夫,多田信平,他:リンパ節.臨放 43:1392-1395,1998
5)白川崇子:超音波検査によるリンパ節の診断 転移性と反応性の鑑別.臨画像 30(suppl-1):235-239,2014
6)Vassallo P, Wernecke K, Roos N, et al:Differentiation of benign from malignant superficial lymphadenopathy: the role of high-resolution US. Radiology 183:215-220,1992
7)Na DG, Lim HK, Byun HS, et al:Differential diagnosis of cervical lymphadenopathy: usefulness of color Doppler sonography. AJR Am J Roentgenol 168:1311-1316,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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