文献詳細
文献概要
--------------------
あとがき
著者: 涌井昌俊
所属機関:
ページ範囲:P.94 - P.94
文献購入ページに移動 本号は2021年のスタートを切る1月号です.本来ならば,新年を意識した「あとがき」をしたためようと思うところです.しかし,COVID-19パンデミックという未曾有の事態の収束がいまだみえない今,「来年の事を言えば鬼が笑う」という言葉がいやが応でも頭に浮かび上がります.私にとって「あとがき」デビュー作である2020年3月号では,卒業にちなんだ雑感を書かせていただきましたが,大半の卒業式は中止・縮小またはウェブ開催となり,入学式も同様となりました.東京オリンピック・パラリンピックも延期です.さすがに今度こそは鬼に笑われまいという気持ちが強くなりました.来年のことではなく,この執筆の時点で世の中の大きな関心事の1つである米国大統領選挙から話を進めさせていただきます.
史上最も特異な大統領の1人として名が刻まれると思われるトランプ氏.選挙直前にCOVID-19を発症し,予断を許さない状況なのではと報道されたものの数日で退院しました.コロナにかかったおかげでパワーアップしたと息巻いて遊説活動を再開した彼には,鬼もうかつに笑えないかもしれません.そのような彼の残した業績(?)の1つに,「フェイクニュース」という言葉を全世界に広めたことが挙げられます.その真偽を検証するための「ファクトチェック」も流行語となりました.フェイクニュースとファクトチェック,この2つの言葉は臨床検査の世界にとってもキーワードとなると感じさせる事例を1つ紹介します.
史上最も特異な大統領の1人として名が刻まれると思われるトランプ氏.選挙直前にCOVID-19を発症し,予断を許さない状況なのではと報道されたものの数日で退院しました.コロナにかかったおかげでパワーアップしたと息巻いて遊説活動を再開した彼には,鬼もうかつに笑えないかもしれません.そのような彼の残した業績(?)の1つに,「フェイクニュース」という言葉を全世界に広めたことが挙げられます.その真偽を検証するための「ファクトチェック」も流行語となりました.フェイクニュースとファクトチェック,この2つの言葉は臨床検査の世界にとってもキーワードとなると感じさせる事例を1つ紹介します.
掲載誌情報