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文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻10号

2021年10月発行

文献概要

増刊号 なんだか気になる心電図 1章 標準12誘導心電図

—前回の波形と何かが違う…?②—前回みられなかった陰性T波が出現

著者: 沖都麦1

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1088 - P.1094

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症例

 患者は70歳代,男性.20年ほど前から収縮期雑音を指摘されており,大動脈弁狭窄症として近医で経過観察されてきた.坂道歩行で呼吸困難が出現するようになり,精査目的に当院を紹介され受診した.紹介時の心電図を図1に示す.

 この患者は15年前に一度,当院への受診歴があり,心電図検査が施行されていた(図2).

参考文献

1)森博愛:高血圧症における心臓障害の早期診断:心電図診断の活用.日臨生理会誌 41:95-104,2011
2)田中義文:成り立ちから理解する心電図波形 心筋の活動電位を読み解く.学研メディカル秀潤社,2012
3)Beach C, Kenmure AC, Short D:Electrocardiogram of pure left ventricular hypertrophy and its differentiation from lateral ischaemia. Br Heart J 46:285-289,1981
4)日本循環器学会,日本冠疾患学会,日本胸部外科学会,他:2017-2018年度活動 急性冠症候群ガイドライン 2018年改訂版,2019(https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2018_kimura.pdf)(最終アクセス:2021年6月10日)
5)小菅正美,木村一雄(監):心電図で見方が変わる急性冠症候群,文光堂,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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