icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査65巻5号

2021年05月発行

文献概要

研究

卒前教育における抗核抗体陽性像分類への酵素抗体法を用いた教育効果

著者: 伊藤さやか12 小野川傑3

所属機関: 1東京工科大学医療保健学部臨床検査学科 2現 埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科検査技術科学専攻 3埼玉医科大学保健医療学部臨床検査学科

ページ範囲:P.580 - P.587

文献購入ページに移動
Summary

 間接蛍光抗体(IF)法による抗核抗体(ANA)検査の学内実習は卒前教育の観点から実施することが望ましい.しかしながら,学生数に対して蛍光顕微鏡が圧倒的に少ないことなどの課題も多い.酵素抗体法をANA検査実習に導入し,併用の教育効果を分析したところ,IF法の陽性像型別分類の理解度が上昇した.酵素抗体法の併用は,IF法での誤った判読を修正できる可能性があり,教育現場においてANA検査の理解を深めることが示唆された.

参考文献

1)高崎芳成:新しい検査の意義と使い方 抗核抗体.日内会誌 96:2124-2131,2007
2)三枝淳:抗核抗体検査のrecommendation.臨検 61:1452-1457,2017
3)諌山拓也:抗核抗体の検査法の現状.臨検 61:1458-1468,2017
4)柴崎光衛:臨床検査技師が望む抗核抗体検査の今後.臨検 61:1474-1480,2017
5)小野川傑:学内実習における抗核抗体検査へ酵素抗体法を利用したHEp-2細胞染色の導入.臨床検査学教育 8:188-192,2016
6)三森経世:間接蛍光抗体法による抗核抗体写真集,医学生物学研究所,1998
7)前田昌宏:脳動脈瘤手術のイラストを描く意義.脳神外ジャーナル 28:804-808,2019
8)馬場元毅:手術イラストを描くことの意味.脳神外ジャーナル 25:435-437,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?