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今月の特集1 電解質異常をきたす内分泌疾患
ナトリウム異常と内分泌疾患
著者: 岩間信太郎1
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院糖尿病・内分泌内科
ページ範囲:P.798 - P.804
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●低ナトリウム(Na)血症は血清Na値が135mEq/L未満,高Na血症は血清Na値が145mEq/Lを超える状態と定義される.
●低Na血症は高張性,等張性および低張性に分類される.低張性低Na血症は体液量が低下している場合,増加している場合,ほぼ正常の場合の3つに分類される.
●高Na血症の病態は,水が喪失した場合,水がNaより多く喪失した場合,水よりもNaがより多く体内に貯留した場合が考えられる.
●低ナトリウム(Na)血症は血清Na値が135mEq/L未満,高Na血症は血清Na値が145mEq/Lを超える状態と定義される.
●低Na血症は高張性,等張性および低張性に分類される.低張性低Na血症は体液量が低下している場合,増加している場合,ほぼ正常の場合の3つに分類される.
●高Na血症の病態は,水が喪失した場合,水がNaより多く喪失した場合,水よりもNaがより多く体内に貯留した場合が考えられる.
参考文献
1)有馬寛:下垂体後葉 低Na血症のアプローチ.日内会誌 103:849-854,2014
2)Renneboog B, Musch W, Vandemergel X, et al:Mild chronic hyponatremia is associated with falls, unsteadiness, and attention deficits. Am J Med 119:71.e1-8,2006
3)南学正臣,伊藤裕,大田健,他(編):内科学書 改訂第9版,中山書店,2019
4)Yanase T, Tajima T, Katabami T, et al:Diagnosis and treatment of adrenal insufficiency including adrenal crisis: a Japan Endocrine Society clinical practice guideline [Opinion]. Endocr J 63:765-784,2016
5)厚生労働省科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」班,日本内分泌学会(編):間脳下垂体機能障害の診断と治療の手引き(平成30年度改訂).日内分泌会誌 95(S.May):1-60,2019
6)Verbalis JG, Goldsmith SR, Greenberg A, et al:Diagnosis, evaluation, and treatment of hyponatremia: expert panel recommendations. Am J Med 126(Suppl1):S1-S42,2013
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