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今月の特集2 図解 電気生理学的心電図—忘れていませんか? その成因
心筋障害時におけるST-T変化
著者: 手嶋泰之1 髙橋尚彦1
所属機関: 1大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学講座
ページ範囲:P.846 - P.850
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●体表面で記録する12誘導心電図は,心筋内部で発生している電気現象の総和をみている.
●心筋障害でみられるST低下・上昇には主に障害電流の発生と脱分極不全が関与している.
●陰性T波の形成には心外膜側心筋の活動電位持続時間延長が関与している.
●Na+チャネル,Ca2+チャネル,K+チャネル機能障害が障害電流の発生や活動電位持続時間の延長・短縮に影響する.
●体表面で記録する12誘導心電図は,心筋内部で発生している電気現象の総和をみている.
●心筋障害でみられるST低下・上昇には主に障害電流の発生と脱分極不全が関与している.
●陰性T波の形成には心外膜側心筋の活動電位持続時間延長が関与している.
●Na+チャネル,Ca2+チャネル,K+チャネル機能障害が障害電流の発生や活動電位持続時間の延長・短縮に影響する.
参考文献
1)飯沼宏之,山下武志,傅隆泰,他:虚血性ST-T波異常の成因—膜電位,イオンチャネルの変化を中心に.心臓 33:340-349,2001
2)Schamroth CL(著),田村浩二(監訳):冠不全.シャムロ心電図 第6版,西村書店,pp41-45,1986
3)Schamroth CL(著),田村浩二(監訳):左室肥大.シャムロ心電図 第6版,西村書店,pp73-75,1986
4)Rembert JC, Kleinman LH, Fedor JM, et al:Myocardial blood flow distribution in concentric left ventricular hypertrophy. J Clin Invest 62:379-386,1978
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