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今月の特集 クローン性造血に関する知見と課題
扉
著者: 涌井昌俊1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.1369 - P.1369
文献購入ページに移動 クローン性造血は従前の検査血液学では鑑別困難な骨髄不全の成因の1つですが,高齢者では形態学的異常のない骨髄像でもクローン性造血が存在し,加齢との関連が明らかにされつつあります.クローン性ゆえの造血器腫瘍の発症リスクとともに心血管疾患の発症リスクという側面もあることが報告され,超高齢社会に突入したわが国の新たな医学的課題として注目されています.検査学的には,FAB分類からWHO分類への血液検査診断の流れを象徴するようなトピックであるともいえます.
本特集では,クローン性造血をめぐる最近の知見と解決するべき課題,種々の分野への影響について,第一線のエキスパートとして活躍する方々に解説いただきました.形態学的診断の限界に挑む遺伝子検査の今後を俯瞰しながら,知識の整理とスキルアップの一助にしていただければ幸いです.
本特集では,クローン性造血をめぐる最近の知見と解決するべき課題,種々の分野への影響について,第一線のエキスパートとして活躍する方々に解説いただきました.形態学的診断の限界に挑む遺伝子検査の今後を俯瞰しながら,知識の整理とスキルアップの一助にしていただければ幸いです.
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