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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻2号

2022年02月発行

文献概要

今月の特集2 血液凝固を阻害するもの

著者: 涌井昌俊1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.159 - P.159

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 さまざまな“血液凝固を阻害するもの”が存在します.血液検体を凝固させないために使われるもの,血栓予防治療として投与されるもの,生理的に存在して過凝固から生体を守るもの,病的に出現して凝固異常をもたらすもの.これらの多くは,カルシウムやリン脂質の奪取あるいは活性部位への結合を介して活性化凝固因子による酵素反応を阻害することで“血液凝固を阻害するもの”として本領を発揮します.この共通点をよりどころに,本特集ではあえてひとくくりに取り上げました.一部については教科書的・古典的な内容の域に入っている感がありますが,活性化凝固因子による酵素反応を阻害する物質という切り口から,凝固検査の知識技術をあらためて見直してみる機会になるのではと考えます.

 多岐にわたる“血液凝固を阻害するもの”を同じ土俵に上げて,第一線のエキスパートの方々に解説いただきました.本特集が関連する知識の整理とスキルアップの一助となると幸いです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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