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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻2号

2022年02月発行

文献概要

今月の特集2 血液凝固を阻害するもの

治療に用いられる抗凝固薬

著者: 橋口照人12

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 血管代謝病態解析学分野 2鹿児島大学病院検査部

ページ範囲:P.166 - P.170

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Point

●ワルファリンはビタミンK依存性凝固因子の産生を抑制する抗凝固薬であり,プロトロンビン時間(PT)によってモニタリングすることが可能である.

●ヘパリン,ダナパロイド,フォンダパリヌクスはアンチトロンビン(AT)の活性増強による凝固因子阻害活性を有する.

●直接経口抗凝固薬(DOAC),アルガトロバンは選択的凝固因子阻害活性を有する合成製剤である.

●過度の抗凝固状態あるいは残存凝固活性測定法の確立が今後の課題である.

参考文献

1)Furie B, Furie BC:The molecular basis of blood coagulation. Cell 53:505-518,1988
1)橋口照人:直接経口抗凝固薬のモニタリング検査.Med Technol 46:47-51,2018
2)浦野哲盟,後藤信哉(編):血栓形成と凝固・線溶 治療に生かせる基礎医学,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2013
3)独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページ(https://www.pmda.go.jp/)(最終アクセス:2021年12月3日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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