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増大号 計測する項目と記録断面がわかる! 病態別・類似疾患別心エコー検査のルーティン 各論(心エコー類似所見別または病態別) 1章 弁膜疾患
大動脈弁狭窄症
著者: 木村尚貴1
所属機関: 1独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院 中央検査部
ページ範囲:P.354 - P.362
文献購入ページに移動大動脈弁狭窄症(aortic stenosis:AS)は種々の原因で大動脈弁の開放が制限され,全身への血流駆出障害が起こる疾患である.その原因は先天性,リウマチ性,硬化性に大別され,近年では加齢に伴う硬化性ASが大半を占める.一般的には重症度が進行しないと症状は顕在化しにくく,症状が現れれば予後は不良である.ASの症状に胸痛や失神があるが,疾患特異的なものではない.AS根治は原則として弁置換術であるが,開胸手術(surgical aortic valve replacement:SAVR)に加えて,近年ではカテーテル法(transcatheter aortic valve implantation:TAVI)などの低侵襲手術も広がってきている.
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