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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻4号

2022年04月発行

文献概要

増大号 計測する項目と記録断面がわかる! 病態別・類似疾患別心エコー検査のルーティン 各論(心エコー類似所見別または病態別) 3章 心筋症/心筋炎

拡張型心筋症

著者: 谷口京子1

所属機関: 1近畿大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.443 - P.448

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基礎知識

 拡張型心筋症は“左室のびまん性収縮障害と左室拡大を特徴とする疾患群”と定義される1).拡張型心筋症の発症には遺伝子異常やウイルス感染,免疫異常などの関与が考えられており,20〜40%が遺伝性であると報告されている.確定診断には,類似疾患や種々の二次性心筋症を除外する必要があり,経過や家族歴,身体所見,血液検査,冠動脈造影検査,心臓MRI検査,心筋生検,遺伝子検査などを総合的に判断する1)(表1).拡張型心筋症の有病率や予後については正確な報告がいまだなされておらず,基本病態は慢性心不全症状を特徴とし急性増悪を繰り返す予後不良・進行性の疾患である.

参考文献

1)日本循環器学会,日本心不全学会,日本心臓病学会,他:日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン 心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版),2021(https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/08/JCS2018_tsutsui_kitaoka.pdf)(最終アクセス:2021年12月3日)
2)日本循環器学会,日本心不全学会,日本胸部外科学会,他:日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版),2021(https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf)(最終アクセス:2021年12月3日)
3)Stankovic I, Prinz C, Ciarka A, et al:Relationship of visually assessed apical rocking and septal flash to response and long-term survival following cardiac resynchronization therapy (PREDICT-CRT). Eur Heart J Cardiovasc Imaging 17:262-269,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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