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文献概要
今月の特集2 良性腫瘍の病理と遺伝子異常
下垂体腫瘍
著者: 吉本勝彦1
所属機関: 1加茂健やかクリニック
ページ範囲:P.756 - P.761
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●下垂体腫瘍は腺腫がほとんどを占め,癌はまれであり,一部に過形成を示す.
●腫瘍化には遺伝子異常,染色体コピー数の異常およびエピジェネティックな変化が関与する.
●約95%は孤発性で,約5%が遺伝性(家族性)を示す.遺伝性疾患では各原因遺伝子の胚細胞変異が認められる.
●孤発性腫瘍では,各ホルモン産生腺腫に特異的な体細胞変異を示すことがある.
●下垂体腫瘍は腺腫がほとんどを占め,癌はまれであり,一部に過形成を示す.
●腫瘍化には遺伝子異常,染色体コピー数の異常およびエピジェネティックな変化が関与する.
●約95%は孤発性で,約5%が遺伝性(家族性)を示す.遺伝性疾患では各原因遺伝子の胚細胞変異が認められる.
●孤発性腫瘍では,各ホルモン産生腺腫に特異的な体細胞変異を示すことがある.
参考文献
1)Vierimaa O, Georgitsi M, Lehtonen R,et al:Pituitary adenoma predisposition caused by germline mutations in the AIP gene. Science 312:1228-1230,2006
1)平田結喜緒(編集顧問),髙橋裕,山田正三,成瀬光栄(編):下垂体疾患診療マニュアル 改訂第3版,診断と治療社,2021
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