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雑誌詳細

文献概要

今月の特集 臨床検査技師によるタスク・シフト/シェア

医師の働き方改革とタスク・シフト/シェア

著者: 山本修一1

所属機関: 1独立行政法人地域医療機能推進機構

ページ範囲:P.784 - P.790

Point

●医師の働き方改革は,医師個人に視点を置いた初めての医療制度改革である.医療の持続可能性を将来にわたって担保するために成功させなければならない.

●時間外労働の年間上限規制960時間のA水準が基本であり,B,C-1,C-2水準(年1,860時間)は,地域医療と教育の観点から暫定的に認められた例外的な水準である.

●宿日直許可については労働基準監督署によって判断がまちまちである.現場の混乱を避けるためには基準を統一することが望ましい.

●臨床検査技師や特定行為研修修了看護師へのタスク・シフト/シェアに当たっては,必要な技術の習得ももちろんであるが,医療スタッフ間の信頼感の醸成が欠かせない.

●どのような工夫を行っても人件費の上昇は不可避であるので,それに対する財政支援が必須である.

参考文献

1)厚生労働省医師の働き方改革に関する検討会:医師の働き方改革に関する検討会 報告書,2019(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000496522.pdf)(最終アクセス:2022年4月18日)
2)厚生労働省:第7回医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会 資料(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15415.html)(最終アクセス:2022年4月18日)

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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