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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻7号

2022年07月発行

文献概要

今月の特集 臨床検査技師によるタスク・シフト/シェア 臨床検査技師に追加される業務の実際と注意点

臨床検査技師による造影超音波検査のポイント

著者: 紺野啓1

所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.814 - P.824

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Point

●造影超音波検査を行うに当たって,臨床検査技師はこれまで経験したことのない種々の手技を適切に行うことが求められるようになる.

●それらは①薬剤の調製,②薬剤注入ラインの作製,③血管ルートの確保,④薬剤の注入(静脈注射)などであり,清潔操作によって確実に行う必要がある.

●超音波造影剤のソナゾイド®を取り扱う場合は,微小気泡の崩壊を防ぐため,過度の減圧・加圧を避ける必要がある.そのために必要な器具や手技を理解し,確実に使用し実行する.

●ソナゾイド®は副作用の少ない造影剤であるが,検査中には適切な声掛けや注意深い観察を心掛けなくてはならない.被検者の状態変化に際しては可能な限り迅速に対応する.

参考文献

1)紺野啓:画像検査 超音波検査 A 超音波検査法の基礎.標準臨床検査学 生理検査学・画像検査学(矢冨裕,横田浩充監修,谷口信行編),医学書院,pp211-228,2011
2)熊田卓,松田康雄,飯島尋子,他:肝腫瘤の超音波診断基準.超音波医 39:317-326,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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