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今月の特集 臨床検査技師によるタスク・シフト/シェア 臨床検査技師に追加される業務の実際と注意点
直腸肛門機能検査
著者: 味村俊樹1 本間祐子1 前田耕太郎2
所属機関: 1自治医科大学消化器一般移植外科 2医療法人社団健育会湘南慶育病院
ページ範囲:P.853 - P.861
文献購入ページに移動●直腸肛門機能検査として一般的に施行されるのは,肛門内圧検査,直腸バルーン感覚検査,直腸肛門反射検査であるが,それ以外に排出能力検査や直腸コンプライアンス検査もある.
●直腸肛門機能検査の目的は,便失禁の原因診断,肛門・直腸疾患における手術前後の肛門機能評価,Hirschsprung病の診断である.
●肛門内圧検査で測定・評価するのは,機能的肛門管長,最大静止圧,最大随意収縮圧増加値および実測値,不随意収縮圧(咳嗽反射圧),直腸肛門興奮反射,直腸肛門抑制反射である.
●直腸バルーン感覚検査で測定するのは初期感覚閾値,便意発現容量,最大耐容量である.その結果は直腸感覚能以外に直腸容量やコンプライアンス(柔軟性)にも影響される.
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