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今月の特集2 医療従事者のためのワクチン接種アップデート
破傷風トキソイド
著者: 吉田菜穂子1
所属機関: 1順天堂大学医学部熱帯医学・寄生虫病学講座
ページ範囲:P.974 - P.977
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●破傷風は世界では年間100万人が発症し,30〜50%が死亡する致死的な疾患である.
●破傷風トキソイド含有ワクチンによる予防が重要である.
●発症予防レベルの抗体価を維持するには,約10年ごとの追加接種が必要である.
●受傷時のトキソイド接種は創傷の状態と最終接種からの期間によって検討する.
●破傷風は世界では年間100万人が発症し,30〜50%が死亡する致死的な疾患である.
●破傷風トキソイド含有ワクチンによる予防が重要である.
●発症予防レベルの抗体価を維持するには,約10年ごとの追加接種が必要である.
●受傷時のトキソイド接種は創傷の状態と最終接種からの期間によって検討する.
参考文献
1)Begring, Kisasato:Ueber das Zustandekommen der Diphtherie-Immunität und der Tetanus-Immunität bei Thieren. Dtsch Med Wochenschr 16:1113-1114,1890
2)国立感染症研究所細菌第二部,感染症疫学センター:破傷風とは(2021年1月12日改訂)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/466-tetanis-info.html)(最終アクセス:2022年4月25日)
3)日本小児科学会:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールの変更点 2022年4月8日版(https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf)(最終アクセス:2022年5月25日)
4)国立感染症研究所:IDWR 2012年第44号〈速報〉東日本大震災に関連した破傷風(2006〜2011年における全国および被災三県の発生状況)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/1627-disease-based/ha/tetanis/idsc/idwr-sokuhou/2937-idwrs-1244.html)(最終アクセス:2022年4月25日)
5)藤森良子,藤原遥香,伯井紀隆,他:2期のDTが未接種であった10代の破傷風発症事例,IASR 39:27,2018(https://www.niid.go.jp/niid/ja/tetanis-m/tetanis-iasrd/7841-456d02.html)(最終アクセス:2022年4月25日)
6)日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会:新型コロナウイルス感染症流行時における小児への予防接種について(2020年6月17日資料)(http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200617_yobosesshu.pdf)(最終アクセス:2022年4月4日)
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