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文献詳細

雑誌文献

臨床検査66巻9号

2022年09月発行

文献概要

今月の特集1 専門医に聞く アレルギーとその検査

アナフィラキシー—臨床検査室での救急対応

著者: 山本基佳1

所属機関: 1社会医療法人財団慈泉会相澤病院救命救急センター

ページ範囲:P.1032 - P.1037

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Point

●タスク・シフト/シェアによる業務範囲の拡大につれて,臨床検査技師がアナフィラキシーに遭遇する機会は増えるであろう.

●アナフィラキシーは,急速に気道(airway:A),呼吸(breathing:B),循環(circulation:C)の異常を呈する緊急アレルギー疾患である.診断基準で早期発見をして迅速に対応する.

●アナフィラキシーをみたらアドレナリンを筋注する.アナフィラキシーショックになる前にアドレナリンを筋注する.

●アナフィラキシーや急変に対応できるように,部署として日頃から準備・確認をして備えておく.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会:タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会 法改正により追加される業務について(https://www.jamt.or.jp/task-shifting/law/)(最終アクセス:2022年4月3日)
2)日本臨床衛生検査技師会:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種基礎研修(座学)(https://www.jamt.or.jp/studysession/lecture/)(最終アクセス:2022年4月3日)
3)NHK NEWS WEB:臨床検査技師らを3回目接種の担い手に 感染拡大に備え(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211229/k10013408611000.html)(最終アクセス:2022年4月3日)
4)日本アレルギー学会Anaphylaxis対策特別委員会(編):アナフィラキシーガイドライン,日本アレルギー学会,2014(https://anaphylaxis-guideline.jp/pdf/anaphylaxis_guideline.PDF)(最終アクセス:2022年4月3日)
5)Simons FE, Ardusso LR, Bilò MB, et al:World allergy organization guidelines for the assessment and management of anaphylaxis. World Allergy Organ J 4:13-37,2011
6)山本基佳:アナフィラキシー.季節の救急—Seasonal Emergency Medicine,日本医事新報社,pp2-18,2018
7)大内謙二郎:ショック.ER必携 これだけは身につけたい外来診療の第一手(山本基佳編),日本医事新報社,pp3-6,2021
8)片田圭宣:診療領域別ゴールデンタイム 総合内科領域のゴールデンタイム アナフィラキシーについて.救急医 43:1617-1623,2019
9)林寛之:ER外来指導法 プライマリケア最前線のERで何をどう教えるか?.日プライマリケア連会誌 37:159-161,2014
10)関谷潔史:アナフィラキシー.Medicina 58:193-197,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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