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今月の特集2 免疫学的機序による血小板減少
扉
著者: 涌井昌俊1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.1039 - P.1039
文献購入ページに移動 日常の検査で遭遇する血小板減少の機序の1つとして,免疫学的機序が挙げられます.具体的には主に抗体が関与しますが,抗体を介した血小板破壊による減少と,抗体を介した血小板凝集による減少に大別されます.また,体内ではなく試験管内でのみ出現する血小板減少があり,検査干渉として重要です.臨床的特徴の把握に加えて,免疫学的機序という側面からの深い理解は,血小板減少にかかわる検査実地の向上につながります.
本特集は「免疫学的機序による血小板減少」をテーマに掲げました.臨床的には異なるさまざまな血小板減少を,免疫学的機序という共通項で同じ土俵に上げて第一線のエキスパートの方々に解説いただきました.本特集が,免疫学的洞察から検査学的洞察への橋渡しとなり,translational medicineに倣ってtranslational laboratoryと呼べるような検査の進化につながるヒントとなれば幸いです.
本特集は「免疫学的機序による血小板減少」をテーマに掲げました.臨床的には異なるさまざまな血小板減少を,免疫学的機序という共通項で同じ土俵に上げて第一線のエキスパートの方々に解説いただきました.本特集が,免疫学的洞察から検査学的洞察への橋渡しとなり,translational medicineに倣ってtranslational laboratoryと呼べるような検査の進化につながるヒントとなれば幸いです.
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