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増大号 肝疾患 臨床検査でどう迫る? 2章 急性の肝疾患
急性B型肝炎のウイルスマーカー
著者: 四柳宏1
所属機関: 1東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野
ページ範囲:P.1086 - P.1089
文献購入ページに移動はじめに
急性B型肝炎の際には(図1)に示すようなウイルスマーカーの変動がみられることが知られている.
B型肝炎ウイルスに感染すると,HBs(hepatitis B surface)抗原が持続的に産生される.HBs抗原は感度の高いウイルスマーカーとして知られている.HBV DNA量の増加は,アラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase:ALT)の上昇より早くみられることが多い.HBs抗体はB型肝炎の治癒後に陽性となる.
本稿では,急性B型肝炎の経過とウイルスマーカーの変化について解説する.
急性B型肝炎の際には(図1)に示すようなウイルスマーカーの変動がみられることが知られている.
B型肝炎ウイルスに感染すると,HBs(hepatitis B surface)抗原が持続的に産生される.HBs抗原は感度の高いウイルスマーカーとして知られている.HBV DNA量の増加は,アラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase:ALT)の上昇より早くみられることが多い.HBs抗体はB型肝炎の治癒後に陽性となる.
本稿では,急性B型肝炎の経過とウイルスマーカーの変化について解説する.
参考文献
1)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):B型肝炎治療ガイドライン(第4版),2022(https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/B_v4.pdf)(最終アクセス:2023年7月11日)
2)Shin EC, et al:Immune responses and immunopathology in acute and chronic viral hepatitis. Nat Rev Immunol 16:509-523,2016
3)Guidotti LG, et al:Viral clearance without destruction of infected cells during acute HBV infection. Science 284:825-829,1999
4)Kuhns MC, et al:Hepatitis B seroconversion revisited: new insights into the natural history of acute hepatitis B virus (HBV) infection from quantitative and highly sensitive assays and novel biomarkers. Virol J 18:235,2021
5)Yotsuyanagi H, et al:Persistent viremia after recovery from self-limited acute hepatitis B. Hepatology 27:1377-1382,1998
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